聖母信仰とその弊害。

母強し。

お袋の味。

 

日本には、母へ対して絶対的の感謝と

まるで聖母のような『うつくしい存在』に

象徴化するところがある。

 

ただこれが「母になったら強くならなければならない」

というプレッシャーになっていないだろうか。

周りがその概念を与え、本人も思い込んでいる。

 

料理が得意でないのに

毎日、一生懸命

栄養のバランスを考えて

何品もの手の込んだ料理を作らなければならない。

 

(そのお袋の味とか言ってる人、大体料理とか作ったことの無い男の人。)

 

母親だけを崇め称えて、その代わりに母親一人に子育ての責任を押し付けている

そのような風潮もあった。(男は仕事一本で)

そんな口だけの美しい崇拝はいらないから

社会全体が温かい眼差しで子育ての姿を見守って欲しい。

 

世の中には到底『聖母』とは思えない

犯罪レベルの母親もいる。(もちろん父親も)

そういう人もなりたくてなったわけでは無いだろう。

「チョコレートを食べたら虫歯になる!!!」と

激昂してしまう彼女をつくったのは何なんだろう。

その親だろうか。この社会だろうか。

虫歯になったって早めに治療すればいいから

親娘で楽しく一緒にチョコレートを食べてほしい。

 

母と子が笑顔ならば

この世界は『うつくしい』。