頼ることも
頼られることも
どちらも苦手だ。
幼稚園の行事で
母親同士が協力しないといけない場面がよくあった。
予定が急に決まることもあったり
親の出番が多い園だった。
母親たちのほとんどが専業主婦の方たちだった。
働いている人は少数で
特に外勤でフルタイムは私だけだったように思う。
当然、急に明日集まるなんて言われると行けない。
「代わりにやっておくよ」
「なんでも頼ってね」
優しい人ばかりだった。
けれどそこでお願いします
が言えなかった。
その言葉に甘えられず
めいいっぱい調整してなんとかしていた。
そういう人多いんじゃないかと思う。
自分でなんとかしようといつも緊張してしまう人。
もし私と同じなら
同じような環境で育っているのかもしれない。
私の母は面倒見が良く、お節介だった。
だけどその分
思い通りの反応もしくはお返しが無いと文句を言う人だった。
私が人の好意が苦手なのは、
その相手に母を投影していて
勝手にプレッシャーを感じているからだった。
生きづらさを抱える人は親との関係を見直せば
奥底にある自分の真の感情に気づけるかもしれない。